北京オリンピックが盛り上がっており、普段注目されない競技や部分が話題になっています。
その中の1つにカーリングがあります。カーリング日本女子代表と言えば、平昌オリンピックで「もぐもぐタイム」や「そだねー」で注目が集まったことでも有名です。
今回はカーリングの靴はどんな構造になっているのかを日本女子代表が使用しているシューズで紹介したいと思います。
- カーリングシューズの裏の構造は?
- スライダーの素材や種類は?
- グリッパーとは?
- 日本代表のシューズは靴紐がない!?
これらを確認していきます。
カーリングシューズの裏の構造は?
- 片足には滑りやすい素材のスライダー
- もう片足には滑りづらいゴム
- 投球時以外にはスライダーの上にグリッパーを付ける
カーリングシューズはストーンを右手で投げる方、つまり右投げは左足に、左投げは右足に滑りやすいスライダーが取り付けられています。
スライダーの素材はホワイトテフロンが主流です。もう一方の靴底には、滑らないようにゴムが使用されています。
投球の時以外など滑る必要のないときにはスライダーにグリッパー(アンチスライダー)と言われるゴムカバーをかぶせて、滑らないようにします。
一見カーリングシューズは、普通の靴のように見えるデザインなので、どういう構造しているのだろうと疑問に思いました。
裏の構造によって、滑ったり、止めたりすることが出来るんですね!
スライダーの素材や種類は?

- ホワイトテフロンを使用
- スライダーの厚さが大切
- ツーピーススライダーとフルスライダーの違い
ホワイトテフロンは非粘着性が高く、他の物質と極めて反応しづらいため安定しおり、よく滑る樹脂です。カーリングにはスライダーと呼ばれる、ホワイトテフロンを靴底にハメて、より滑るように作られています。
カーリングはショットを打つ際、遠くに滑れる方が労力が少なく済むそうです。また、スライダーの構造によってショットの安定性も変わってきます。
だから選手にスライダーは大切な道具で、多くの代表選手が使用している有名メーカーBalance plusもこの技術に力を入れているようです。
カーリングの靴には、スライダーの厚さや靴裏の構造が注目されているので詳しく調べました。
スライダーの厚さ

スライダーは厚いほどソールの曲げ強度とねじれ強度が増し、安全性が高くなり滑りやすくなります。
1/16スライダーが一番薄く、1.59mmです。滑りにくいため、バランスが取りやすく、カーリング初めてやってみようかなという方におすすめです。
初心者や入門者の方々は1/16や3/32(2.39mm)、1/8(3.18mm)スライダーの薄いシューズから初めてゆくのが良いらしいです。
1/4スライダーがテフロンスライダーの中で1番厚く、6.35mmです。とても滑りやすいため、プロなどの上級者向けの厚さになっています。
また、金属スライダーもあります。1/4スライダーよりも滑りやすいそうです。しかし、適切に扱わないとアイスにダメージを与えるので、注意が必要だそうです。
オリンピックなど代表は金属ではなく、テフロンを使用している方がほとんどだそうです。
ツーピーススライダーとフルスライダー

スライダーには全体にスライダーが付いているフルスライダーと前後に分かれているツーピーススライダーの2種類があります。
フルスライダーはストーンを投球するときの動作で足を氷に全面つける方向けのシューズです。

逆にツーピーススライダーの多くはつま先側のスライダーが少し浮いています。そのため、つま先を曲げやすく、かかとが上がってもスライダーが氷と接触している面積が大きいため、安定します。
また、Balance plusのスライダーには2~3の穴があり、実はこの穴が重要な役割をもっているそうです。
※下記HPからのGoogle翻訳内容。
窪みは、最大圧力が加えられた場合でも、足の指球の下の靴底の部分が氷の表面に接触することを可能にしません。
この穴は、足の裏の前から後ろに伸びる中心線上にある点以外の点に足のボールによって与えられる力を再分配することによって、スライダーの凸形状を排除します。
このくぼみが作成されると材料が除去されるため、くぼみ領域に残っている材料は非常に薄くなり、スライダーの柔軟性が向上します。
接触表面積が減少するため、スライド中の抵抗が少なくなるため、同じ駆動力でより長いスライド距離を実現できます。
同じショットをより少ない労力で行うことができます。かかとの下に2つ目のくぼみを取り付けると、抵抗がさらに少なくなる可能性があります。
これにより、スライダーの厚さを増やしたり、スライダーの柔軟性を失うことなく、同じ労力でより多くの速度を得ることができます。
引用:https://balanceplus.com/technology/
この説明からも分かるように、真ん中に穴があることで足の圧力を分散して接触面積を減らし、滑りやすくしているみたいです。
スライダーの工夫によって安定性が高いショットを実現できるんですね。
カーリングには逆脚にグリッパーというのも使用します。コチラはどんな効果があるのでしょうか?調べてみました。
グリッパーとは?

投球以外など滑る必要がないときにスライダーがついている方にグリッパーをかぶせます。
グリッパーはアンチスライダーとも言われます。ゴムで作られていて、スライダー側にかぶせることで両足とっも滑らないようになります。
日本女子代表が使用しているBalance Plusのグリッパーはアグレッシブな質感の特殊なゴム製であります。
また、メーカーにもよってグリッパーの形やサイズが異なるため注意が必要です。私たちが通常履いている靴には形が合わないので使用できません。
もし、グリップのソールが気になる方は日進ゴムの『HyperV スタッドレスソール』が良いと思います。
靴に取り付けるだけのソールで油を引いた坂道でも滑らない優れもの。TVでも紹介された人気商品です。
雪や路面凍結の時にも心強いので1つあるといいですね!
日本代表のシューズは靴紐がない!?
日本女子代表のシューズには、靴紐がないように見えました。しかし、このシューレースカバーを付けていたようです。
シューレースカバーを付けることで、試合中に靴紐がほどけたり、邪魔になることがなくなります。そうすることで選手は試合に集中することができますね!!
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https://hi1987.net/2021/08/02/exile_of_olympic/exile_of_olympic-13171
まとめ
オリンピックで話題になっているカーリング。滑ったり止めたりすることができるシューズの裏構造を確認したので、まとめました。
- 片足には滑りやすい素材のスライダーが付いている
- スライダーには様々な厚さがある
- ツーピーススライダーとフルスライダーがある
- もう片足には滑りづらいゴム
- 投球時以外にはスライダーの上にグリッパーを付ける
- シューレースカバーを付け、靴紐が邪魔にならないようにする
カーリングシューズには様々な工夫されています。
これからカーリングを違う目線で観戦できそうですね!!
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